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岡崎文化協会創立50周年を迎えて ~50周年記念式典の様子・これからの岡崎文化協会について~
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2025.12.05 UPDATE
岡崎文化協会は本日令和7年12月5日をもって創立50周年を迎えました。
今回の特集は50周年を記念して、11月29日に行いました「岡崎文化協会創立50周年記念式典・祝賀会」の様子と、
近年の岡崎文化協会の新たな取り組みを紹介いたします。
岡崎文化協会は50周年という一つの節目を迎えました。
「文化芸術にわくわくする」まちをつくるために、岡崎文化協会はこれからも進化を続けます。
今回の特集で、岡崎文化協会の目指す姿、未来への展望を知っていただけたらと思います。
1. 岡崎文化協会創立50周年記念式典・祝賀会
日時 令和7年 11月29日(土) 11:00~
場所 岡崎ニューグランドホテル
来賓
衆議院議員重徳和彦様、参議院議員里見隆治様代理 秘書長尾稔様、愛知県議会議員中根義高様・鈴木雅登様・山口健様・園山康男様・新海正春様
岡崎市長内田康宏様、岡崎市議会議長荻野秀範様、岡崎市教育委員会教育長安藤直哉様、岡崎市社会文化部長山田能正様
岡崎文化協会大高意具顧問・渡辺傳次郎顧問
①50周年記念式典 11:00~
はじめに、柏木典子会長よりご挨拶をいただきました。
近年の取り組みをご紹介いただいたのち、次の50年に向けて、そして前会長渡辺傳次郎先生より受け継いだ「文化芸術にわくわくするまち」をつくることへの意気込みなどをお話いただきました。

続いて、岡崎市長内田康宏様・岡崎市議会議長荻野秀範様・衆議院議員重徳和彦様・愛知県議会議員新海正春様にご祝辞を頂戴しました。
皆様それぞれ岡崎文化協会の50周年をお祝いしてくださいました。

岡崎市長内田康弘様

岡崎市議会議長荻野秀範様

衆議院議員重徳和彦様

愛知県議会議員新海正春様
その後、来賓・賛助会員の紹介ののち、50周年を記念した記念誌「文協のあゆみ」について、編集に尽力していただいた「岡崎文化」編集局長の鶴田紀美子先生と岡崎文化協会事務局員から記念誌について説明いたしました。
今回の記念式典で配布させていただいた記念誌は下のpdfでご確認いただけます。ぜひご覧ください。
②50周年記念祝賀会 12:00~
式典の後はご出席いただいた皆様にお料理を楽しんでいただく祝賀会を開催いたしました。
祝賀会では、アトラクションとして渡辺民謡会の渡辺傳次郎顧問・渡辺祐紀和(ゆきかず)様に三味線の演奏を披露していただきました。
文化協会会員の方でもなかなかじっくりと鑑賞する機会のない方もあり、皆様演奏に聞き入っていらっしゃいました。

その後、渡辺傳次郎顧問に乾杯の挨拶をしていただき、祝賀会が始まりました。
皆様とても楽しい雰囲気で、お食事と交流を楽しんでいらっしゃいました。


祝賀会の最後は柏木会長のご挨拶で締めくくられました。

この式典を節目として、岡崎文化協会は岡崎市の文化芸術の発展のために新たな一歩を踏み出していきます。
ご協力とご支援のほどよろしくお願い申し上げます。
2. 岡崎文化協会の近年の新たな取り組み
近年の岡崎文化協会は、市民の多様な文化体験・鑑賞の機会の創出と、若い世代への文化の普及活動に力を入れて取り組んでおります。
今回の特集では、そのための主な取り組みを3つご紹介させていただきます。
①複数の部会が合同で行うイベント
岡崎文化協会には、美術部会・文化部会・芸能部会の3つの部会があります。
市民の皆様に一度に多種多様な文化を楽しんでいただくために、複数の部会が合同で事業を実施しております。
竜美丘会館での今年の文化祭は、芸能部会と文化部会が合同で行いました。
ホールでは芸能部会が舞台発表、会議室がある本館棟では文化部会が呈茶会・展示を実施し、
竜美丘会館の施設を余すことなく使った大規模なイベントとなりました。

五景花栄心(華道)の作品

渡辺民謡会(民謡)の発表
一部団体はホール内でも展示を行い、ホールで舞台と展示を同時に楽しむことができ、
会場もよりにぎやかになりました。

ホール内での展示作品

ホール内での真多呂人形「智の会」の展示作品
また、昨年度の事業も合同で実施しており、県文連芸能大会ではいけばなの展示と呈茶会を行い、
令和6年度岡崎文化協会展では美術部会と文化部会の展示を行いました。
今後も市民の皆様に様々な文化を楽しんでいただけるような事業に取り組んでまいります。
②積極的な文化体験機会の創出
岡崎文化協会は主に若い世代への文化の普及を目的として、文化体験活動に積極的に取り組んでいます。
主催事業においては、令和5年度の芸能祭、今年度の文化祭において「わくわく体験会」を開催いたしました。
三味線・琴・いけばな・剣詩舞・フラメンコなど、普段なかなか体験のできない文化芸能を体験できる機会として、
老若男女問わず大人気のイベントです。どの団体の先生も初心者への指導の経験が豊富なため、どなたでも安心してご参加いただけます。
市民だけでなく、会員の方も積極的に参加されており、会員同士の交流の促進にも大いに役立っています。

今年の文化祭のいけばな体験会(池坊東海支部岡崎地区)
また、小中学校に各団体の指導者を派遣する「体験学習指導者派遣事業」も実施しております。
こちらは平成24年度より行っている事業であり、今年度は8校15件の応募がありました。
毎年応募してくださっている学校も多く、こちらも好評の事業となっています。
より多くの学校から応募していただけるように精進していきたいと思っております。

昨年度の山中小学校でのきもの体験の様子(岡崎きもの伝承研究会)
今後も市民の皆様にこうした貴重な文化体験の機会を積極的に提供していきます。
③機関誌「岡崎文化」に代わる岡崎文化協会ホームページの運用
岡崎文化協会は昭和50年に創立し、昭和53年に機関誌「藤華」を創刊、その後昭和58年の第6号から「岡崎文化」に改題しました。
「岡崎文化」は長く皆様に愛されてきましたが、時代に合わせた情報発信をするために、令和5年の第46号をもって発刊を終了し、
新たな情報発信媒体として令和7年の1月に岡崎文化協会のホームページを開設しました。

機関誌「藤華」創刊号(中央左)と岡崎文化第46号(中央)
岡崎文化協会のホームページでは、会員の紹介や毎年の活動報告、会員が開催するイベントを紹介する新着情報、
各事業や会員にスポットを当てた特集記事など、様々な岡崎文化協会の情報を知ることができます。
より魅力的で何度も繰り返し見てもらえるようなホームページになるように工夫して更新内容を考えています。
ここで、「岡崎文化」の編集局長であった鶴田紀美子先生より、この50周年記念特集のために執筆いただいた寄稿文をご紹介します。
これまでの岡崎文化協会・岡崎文化について、そしてこれからのホームページへの思いについて語っていただいております。
故きを温ねて新しきを知る
岡崎文化協会は、50年前(昭和50年12月)設立された。それより以前は、どんな状況だったかを紐解くことで、51年目からの道しるべになるではと考える。
第一次岡崎文協の草創期は、終戦直後の混乱期、「文化の灯り」をと、代表山本鍬太郎氏に市長竹内氏など6人の岡崎文化協会世話人会が発足し、昭和21年2月3日、六所神社で第1回レコードコンサートを兼ねた創立総会を開催した。事務局は、代表の山本鍬太郎宅に置き、個人会員181名が所属した。
翌年の22年5月、会員が個人から団体となり、事務局は商工会議所内、各労働単位支部、学校単位支部などに置かれた。個人から団体参加という再発足に当たり行事予定を知らせる機関誌「岡崎文化」が、ガリ版刷りで発行された。会費、正会員300円(特別会員千円)ではあったが、財源不足、事業のマンネリ化などで、活動がいつの間にか停滞し、昭和30年以降の活動の記録は、何処にも見当たらない。
この経緯からも、昭和50年の再々出発には、「万を期す」という岡崎文化人の心意気が分かる。ここで、機関誌『藤華→岡崎文化』が誕生した。活動の様子を記録し、会員はもとより多くの方に情報を提供すること、人の記憶は曖昧なので、文章や映像に残すこと、そして市民に存在や活動を知っていただく上でも、欠かせない広報誌として発行された。文化の繋がりの灯を二度と消さないための機関誌は、「46号」まで大きな役割を担った。
情報網の発達した今、紙媒体ではなく、「HP」というデータを開けば、過去も現在も情報が目に届くし、多くの方との繋がりが得られる。51年目からは、会員だけではなく、市民の皆様が参加できる「岡崎文化」のHPになることを、楽しみにしている。
鶴田紀美子
鶴田編集局長の思いを受け継ぎ、「岡崎文化」が残してきた「文化の灯り」を灯し続けるためにも、会員にも市民にも愛されるホームページをつくっていきます。
3. 終わりに
ここまでお読みいただいてありがとうございます。岡崎文化協会はまだまだこれからも積極的な活動を続けていきます。
来年度は、10月ごろに岡崎市民会館にて芸能部会の芸能祭、1月末ごろに岡崎市美術館にて美術部会・文化部会の岡崎文化協会展を開催します。
今回紹介した取り組み以外にも、「文化芸術にわくわくするまち」をつくり、より多くの市民に、より魅力的な文化を楽しんでもらえるよう、様々な取り組みを実施していきます。
ぜひ皆様お気軽に岡崎文化協会の事業にご参加ください。岡崎文化協会会員・事務局一同、心よりお待ちしております。
