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  • はじめてシリーズ 第3弾 はじめての川柳 岡崎川柳研究社

  • 2025.09.17 UPDATE

文化初心者の方に文化について知ってもらうための特集記事「はじめてシリーズ」の第3弾です。
今回は「はじめての川柳」ということで、岡崎川柳研究社の山下吉宣先生にお話を伺いました。

川柳の歴史と重要な三要素について学びましょう!

 


 

★川柳の歴史について

川柳(カワヤナギ)と書いて(センリュウ)と読みますが、これは人の名前だということをご存知ですか。
「柄井川柳(からいせんりゅう)」といい、江戸時代中期の人です。
柄井川柳は、そのころ江戸の町で盛んに行われた「前句付け」の選者(良い句を選択する人)として絶大な人気のあった人で、
その名前にちなみ、後に「川柳」と呼ばれるようになりました。
「前句付け」とは、七七の前句(題)を出してその後に付ける五七五の「つけ句」の優劣を競うもので、たとえばこんな具合です。

 

 「前句」  切りたくもあり切りたくもなし
 「付け句」 盗人を捕らえてみれば我が子なり

 

この「前句付け」の優れた句を集めて出版したものが「誹風柳多留(はいふうやなぎだる)」で、これが川柳のルーツです。

 

★川柳の三要素

①「穿ち」 うがちとは、穴をあけるという意味から、人の内面や人情など細やかな心の動きをうまく表現することです。

〇初恋の人の名前の残る門    杉山 昌善

 

②「ユーモア」 川柳のユーモア(滑稽)は自然に湧き出る笑いであり、クスグリやふざけではありません。

〇母の手を握って炬燵しまわれる  古川柳

 

③「軽み」 かるみとはその内容よりも形式にかかわる言い方で、さりげなくサラリと言ってのけた句体のことです。

〇ない筈はない抽斗(ひきだし)を持ってこい   西田 當百

 

川柳は、人間を主役として喜怒哀楽を詠む、心のことばです。

 

★初心者の方に向けて一言

さああなたも「川柳」を始めてみませんか 

川柳は人間をうたう詩、見たもの、感じたこと、思っていること、訴えたいことを17音に綴る文芸の世界、
人生100年時代を生き抜くには、体だけでなく脳の健康寿命を伸ばすことが大事になってきます。
さあ貴方も脳の老化予防の為に今日から「川柳」を始めてみませんか。

 

 喜寿の坂まだ転けている暇はない 代表 山下 吉宣

 旅人に情けの深い道しるべ 二代目主幹 會田規世児 句碑 西尾市妙喜寺

 

岡崎川柳研究社の活動日

本社句会    毎月第1土曜日 13時~ 南部市民センター

やはぎ川柳教室 毎月第2木曜日 9時30分 矢作市民センター

西尾川柳会・高浜川柳会 毎月第2土曜日

初めての方は下記に連絡の上、是非一度句会、講座の見学においでください。

連絡先 代表 山下 吉宣  TEL・FAX 0564-51-3791
岡崎川柳研究社 会員紹介 岡崎川柳研究社

毎年4月には岡崎市民川柳大会(西部地域交流センター)の開催、
本年11月開催の文協文化祭に作品出品、「たのしい川柳講座」の開催を予定しています。

 


 

いかがでしたか?
今回記事の作成にご協力いただいた岡崎川柳研究社は、11月15日(土)、16日(日)に竜美丘会館で開催する第36回文協文化祭にも参加されます。
両日とも502号室にて作品の展示をしております。

また、15日(土)13時から502号室にて「たのしい川柳講座」も開催します。
定員20名となっておりますので、参加希望の方は事前に岡崎文化協会事務局(0564-23-6975)までご連絡ください。
定員に空きがあれば予約なしの参加も受け付けております。
みなさまぜひ足をお運びください。

 

第36回文協文化祭については以下のリンクをご確認ください。
岡崎文化協会ホームページ 第36回文協文化祭を開催します!
岡崎市役所ホームページ  https://www.city.okazaki.lg.jp/300/303/p043871.html

 

次回のはじめてシリーズの更新は10月1日(水)です。
どの文化が紹介されるかお楽しみに!